弘法大師像(修行大師)
奉献:平成30年(2018)5月1日
綾歌郡宇多津町333-4
弾正原 新平[彫刻者]
“南山大師(高野山を開いた空海の異称)の金言”
「古人の跡を求めず 古人の求めたる所を求めよ」
北は穏やかな瀬戸内海、南が豪放闊達な太平洋に囲まれた四国路は青い国と呼ばれ、お遍路の鈴の音で春が告げられる。それは四国(香川)が空海こと弘法大師の出身地で、直接の修行に取り組んだ聖地に由縁する。
大師は豊かな自然の恵みと風光明媚な四国路の何処かで、衆生済度の悟りを開いた。お遍路は大師修行の足跡を慕い点在する所縁の寺々を巡り、これにあやかりたいと願う、四国八十八カ所巡拝の歴史的遺産を組み入れ、壮大な祈りの旅を往還す。
我が故郷の東かがわ市は、結願の大窪寺と発心の霊山寺を結ぶ文化的土壌の伝統を背景に、人と人とが血と心と言葉でつながり、出会い・ふれ会い・巡り会い・温もり・いたわり・思いやり等の交流を深めた格好の条件を具備し定着する。
【文責:中川 義博(東かがわ市)】 |