旧吉野川が本流から分岐する第十樋門の8㎞下流三ツ合橋(徳島県板野郡北島町)で、旧吉野川は今切川と更に分流している。ここに40年ほど前に500戸規模の団地が造成され、団地の住人で結成した川のゴミ回収、清掃作業のボランティア「おそうじクラブ」が活動している。私もこのクラブに10年前から参加している。
ボランティアとはウィキペディアを引くと志願兵のことだそうで、十字軍の「神の意志」(Voluntas)が語源とあるが、グループの平均年齢は70歳超(数えたことはない)、女性過半数、登録約30人の構成の内ヒマのある半数程の参加で神の意思とは程遠い。
「おそうじクラブ」は名前の通りお掃除が主な仕事で、私たちの団地に沿う1㎞程の旧吉野川水際のあらゆるゴミを回収するのが役目、葦の茂みに漂着する主力のペットボトルから車のタイヤ、捨てられた電気製品や粗大ごみ類の大物など何でも拾う。
このクラブの召集案内がユニークで、町内の要所にあるゴミ収集箱を利用する。金網の扉に貼り出される案内を見て、出られる人が9時から2時間のゴミ拾いに参加する。
そのほか、おそうじクラブでは春は団地沿いの土手の桜の下でお花見、11月には北島町のチューリップ公園に一角を割り当てられた花壇の球根植えや、バスの日帰りツアーでダムとか大阪の道頓堀川クルーズといった何れも川を目的の旅に出かける。
鉄道OB会の駅の清掃美化協力は高齢化などで参加会員が減少しているが、遺族会員でご主人が退職した駅に長く季節の花を植えている方や、地元の老人会の清掃協力などもあり、ОB会員としては神の意志(ボランティア)ほどの決意はなくともこれからも続けて行きたいものだ。