平成22年度四国鉄道OB会総会開催

  本日、10時30分より全日空ホテルクレメント高松に於いて平成22年度四国鉄道OB会総会が開催されました。  今回は本会創立後、6回目の総会となりました。四支部から選出された出席代議員48名と本部役員、そして各種表彰受賞会員(役員功労、会員増強功績、分会活動功績)、ご来賓のJR四国松田社長、泉専務、日本貨物鉄道四国支店織田支店長、JR四国グループ会社各社長等のご臨席のもと、出席総数106名により開催されました。
  開会後、全員起立して昨年度中に亡くなられた218名の会員さんのご冥福を黙祷で捧げました。  また、各種表彰では役員功労表彰並びに会員増強功績表彰、分会活動功績表彰の三表彰(会長表彰)が行われました。いずれも個人表彰で、永年に亘る役員活動に対する功労表彰、会員増強に尽力しその実績に対する功績表彰、永年に亘り分会にあって地道に新聞配達等のお世話役になってOB会活動を支え尽力された方などに対する功績表彰で、三表彰を合わせると香川支部19名、愛媛支部3名、徳島支部6名、高知支部2名、計30名の会員さんが受賞されました。誠におめでとうございました。今後もご健康で益々のご活躍をお願いする次第です。
  議案については事務局から昨年度の活動報告を行ったのに続き、本年度の活動計画(案)が提案され満場一致で承認されました。昨年度末にはJR四国退職者の会員が大台の1千名を超えて1,001名となり、会員全体の22%を占めるに至りました。 本年度の活動計画は、昨年度と同様に、まず「組織強化」を掲げ、そのために(1)会員増強、(2)組織の活性化、魅力づくり、(3)会員への情報発信、を各々強力に推進していくこととしました。特に会員増強については毎年最重要課題として取組んでおり本年度も引続き全力で取組むこととしています。更に本会会員の高齢化が進み、支部・分会の役員にも高齢化が押し寄せているため、リーダーとなる人材の発掘並びに育成に努め組織の活性化につながる後継者育成を行っていくこととしています。次いで「JR四国及びJR四国グループへの協力活動」及び「社会福祉活動、地域活動等への協力」を積極的に行い、OB会としての社会的役割を果たしていくこととしました。
  議事に先立ち、児島会長から挨拶があり、代議員をはじめ会員各位に日頃のOB会活動に対して感謝の言葉があり、また、ご来賓の皆様方には当会運営への温かいご支援に対し、感謝の言葉がありました。そして、本会発足以来、JR四国はじめ関係各社のご支援等を受け運営基盤の確立を図りながら本会の魅力づくりや楽しい会とするために会員各自が取組んできましたが、会員の高齢化に伴う死亡・退会による減少傾向は著しく、いかにして会員を確保していくかは永遠の課題となっており、引き続き会の総力を挙げてJR退職者の入会率の向上に取組んでいく決意を示されました。その上で本年度は次ぎの3点を重点にして活動していこうと呼びかけました。 ①組織の活性化を図るための後継者の育成 会員の高齢化に伴い支部、分会、班においてお世話をしていただける方も限られてきており、会の今後の活性化を図るためにも次のリーダーとなる人材の発掘と育成を是非ともお願いしたい。また、女性部のリーダー育成にも取組んでいただきたい。 ②魅力あるOB会づくり OB会に入ればどんなメリットがあるかとよく聞かれるが、OB会きっぷやホテルの割引等各種特典がメリットだと言えるでしょう。しかしこれらは優遇特典という物質的なものに過ぎません。現代社会の中で生きる高齢者の関心は心身の健康管理、生きがいづくり、親しい友との付き合いだと言われている。これらの要望を実現していく場としてOB会活動をもっと生かせないものかと考えている。各地で盛んになりつつあるスポーツ活動や趣味の会、同好会の活動を一層盛んにしてもらいたい。そのために色々な分野で資格や玄人並みの腕をもって地区でリーダー的役割を果たしている会員さんも沢山おられるので、OB会のインストラクター登録をしていただき、一緒になってOB会の活性化と魅力づくりに取組んでいただきたい。 ③JRに対する協力活動 JR四国は景気の低迷、高速道路の大幅割引等の影響で未曾有の厳しい経営環境におかれている。今こそ私たちOBも天職として生涯をかけてきたJRを護るため会員一人ひとりが応援団として協力していこう。増収活動、事故防止、駅舎清掃等は勿論のこと、JR情報のPR、JRの理解者や応援団を増やすための運動も私たちOBにできる協力だと思う。 そして、長引く不況の中で私たちOBの生活もますます厳しいものがあるが、お互い仲間同士が助け合い協力し合って心豊かに人生を送っていこう。と終わりの言葉を結びました。 児島会長の話の内容は、本部の活動計画に盛込まれた内容となっていますが、今後開催される各支部の総会においてもその趣旨を取り入れた活動計画が示されることと思いますので、会員の皆様のご協力のほどよろしくお願いします。
  ご来賓を代表して、JR四国松田社長からご挨拶をいただきました。当会への祝辞並びにJR四国、グループに対する協力活動への感謝の言葉を頂戴し、JR四国の近況などお話いただきました。高速道路の大幅割引によるJR四国への影響は大きく、この危機を脱するために全社あげて爪に火を灯すような努力をしてきたこと、しかし、今後も高速道路が現行の大幅割引や値下げを続けた場合、JR四国はいずれ、もちこたえられなくなるのは明々白々である。皆様方が安心して利用できるJRとして、どうしていくべきか中長期的な展望にたった議論をしていく必要がある。今後もJR四国全社員挙げて安全・安定輸送を心がけて取組んでいく。四国のJRが全国に認められるようにしていきたい。OBのみなさま方の力強いご協力をお願いしたい。と熱い言葉で語っていただきました。 お忙しい中、誠にありがとうございました。また、ご来賓の皆様方には会議冒頭より長時間ご臨席賜りました。誠にありがとうございました。
  本会議終了後、12時過ぎより懇親会を行いました。緊張した会議のあとの懇親の場は、ご来賓の方々も交わっていただき代議員や受賞者たちの気持ちもほぐれて懇親会が大いに盛り上がりました。そして、それぞれの地域での本年度の取組みを誓い合って散会しました。